明けましておめでとうございます
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
かつてお正月の楽しみといえば年賀状でした。私も子供の時分には家族の誰より早く起き、郵便受けをチェックしたものです。
普段会っている学校の友達同士でも年賀状を出すのが普通であり、面白い年賀状を作ることは一種の遊びでもありました。
始業式には誰かのオモシロ年賀状が話題に上るのが常でした。
携帯電話が普及した現代、そんなことはすっかりなくなってしまいました。
忙しい現代人にとっては仕事関係とか、社会通念とか、そんな「仕方ない」事情で出すことがほとんどではないでしょうか。
年賀状を出さなくてもよい相手、年賀メールも出さなくてよい相手、とどんどん省略してしまいます。
それに伴って人間関係も毎年少しづつ失って行くのでしょう。
人と人とのつながりが希薄になっていく昨今、増えているのが孤独死です。
そしてこの時期は、中でも自ら命を断つ方が増える時期です。
世間が明るいときほど影もより深まる、というのが世の常なのでしょう。
しかし孤独死された場合でも、我々が遺品整理を任される以上、ちゃんと依頼者がいるということです。
孤独に亡くなられてしまった方でも、生前から孤独だった訳ではないということです。
無くなりつつある年賀状ですが、現代社会にこそ必要なものなのでしょう。
作成するのは面倒ですが、面倒だからこそ価値がある、そういうものです。
畢竟人間関係とは面倒なものなのです。しかし一番大切なものであると、遺品整理業者は考えます。