遺品整理の際注意してほしいもの
引越し作業と遺品整理は似ています。必要なものと、そうでないものとを分別し、整理していく作業は時間がかかります。
一つひとつ手にとっていては遅々として進まず、やがて途方に暮れてしまうでしょう。
ここは思い切りよく、いらないと思ったものはどんどん処分してしまおう、と考えるのは定石ですが、ちょっと待ってください。
引越しならばそれもアリですが、遺品整理の場合は気をつけていただきたいことがあります。
たとえば預金通帳。
通常は預金通帳を処分する方はいないと思いますが、問題は保管場所です。
箪笥や押入れの奥深くなど、簡単には見つからない場所に保管されていることは多いんです。
防犯のためにそうしておくのは効果がありますし、もしもの備えのために簡単には手を出せないようにしていたり、
へそくりとしてこっそり保存していた、なんてこともあります。
現金。
これも分かりにくい場所に保管されていることがあるため注意が必要です。
衣服のポケットからポロッと出てくることもよくあります。
手紙や年賀状、日記。
手紙や年賀状は故人の交友関係を知ることが出来、亡くなられたことをお知らせする際に必要になってきます。
日記は故人の生前の行動を証明するものです。相続関係等、故人が亡くなった後思わぬトラブルが起きた際に必要になるかもしれません。
どちらもお焚き上げをして天国の故人に届けたいようなものですが、保存しておいたほうが無難です。
どこに何があるかを知るのは故人だけです。
生前に貴重品の在処を示しておられても、本人すら忘れているものがあるかもしれません。
そうなると遺品整理は遺品の一つひとつを慎重に確認しなければならない、ということになります。
結局は時間をかけてじっくりやるしかないんですね。