エンディングノート
エンディングノートをご存知でしょうか?
人が亡くなった場合、相続の問題に始まり、保険や携帯電話の契約等
さまざまな手続きを処理する必要があります。
残される遺品の扱いもその一つです、自分の死後の雑事をスムーズに行えるよう、
家族にあらかじめ指示を残して置くと、大変助かることでしょう。
エンディングノートとは、自分にもしものことがあった場合に備えて
伝えたいことをまとめたノートのことです。
具体的には次のようなことをまとめておきます。
・親類、友人関係のリスト
訃報を送るときに役立ちます。
・財産について
銀行口座、所有する有価証券、不動産、株式などをリストアップしておきます。
・生命保険や個人年金について
自分以外は把握していないことが多いです。
・介護について
介護が必要になった場合、施設に入る意思などを明確にしておきます。
・延命治療献体や臓器移植の意志
もしもの時に備えて。
・契約中のサービスについて
携帯電話、プロバイダ、会員サービス、クレジットカードなどです。
・遺品整理について
遺品の処分法や、遺品のうち誰に何を残したいといった希望があるとよいです。
・遺言書について
遺言書の有無や預け先、相続処理の依頼先などがあれば記しておきます。
・遺族へのメッセージ
残したいメッセージを記します。遺族が悲しみを乗り越える一助となるでしょう。
自分の死に備える活動のことを最近は「終活」と言うそうです。
「終活」は自分の為にも、大切な人たちの為にも重要な意義があることです。
しかし元気なうちから自分の死んだ時のことなど考えたくない、というのも最もです。
そこでエンディングノートなどいかがでしょう?
文具・書籍として書店に売られていますし、普通の大学ノートでもいいでしょう。
遺品整理士として私が目にしてきた現場は、続いていた日常がぷっつりと途絶えてしまった、
やるせないものばかりです。
エンディングノートがあれば、遺族にメッセージを残せます。
その人が生きた証としてしっかり残ります。
自らの死について真剣に考え向き合うことは、残される大切な人たちを想うことでもあり、
今日を有意義に生きるためにも必要ではないでしょうか。